「プチ贅沢」のタイトルでガイドブックに乗っていたお店を予約。(写真は母と姪)
国際通りからほど近いビルの谷間に
一軒だけ表れた風情のある赤瓦の 家屋。
”消滅しそうになっていた宮廷料理の復興を目指して、エッセイストの故古波蔵保好の妹さんが1957に店を始めた” とか
その、料理人である女将さんは、とっても上品でオシャレな感じの方でした。
お部屋のしつらえ、掛け物、器もセンスよく、女性のお店らしく、手入れやお掃除がとっても行き届いて気持ちがよい。
そして。そして。
お料理が素晴らしかったです。
沖縄らしく、ブタが沢山登場するのですが
手間を掛けた心づくしのお料理は芸術作品のようでした。勿論美味しかったことはいうまでもありません。
※ ・・・まずは、突き出し
◆ はんちゅみ
牛肉の細ほぐし
◆ 飲み物
果実酒
「サクナ」の泡盛浸け
サクナとは薬草、お屠蘇のような
よい香りがしました。
母は「香りパイン」を頂きました。
◆ フダン草の白和え
※・・・ここからが、
献立の本メニュー
◆ ぼうぼう
豚肉と白みそを炒めあわせたものを
水で溶いた小麦粉を薄く焼いた皮で
クルリと巻きます。
”すごく上品なお味のクレープ”って感じ
丁寧に作られている感じが伝わる逸品。
◆ なかみの吸い物
中身とは、豚の胃と腸のこと。
何度も水洗いをして脂身を除きおからをまぶしてよくもみ、
アクをとってから洗い流したあと
生姜とともに煮てニオイを消し、
さらに洗い直して短冊に刻み、
鰹と肉ダシで煮込む。
豚肉ダシと鰹ダシの合わせ汁のおすまし 。香料として沖縄特産の 「フィファチ」
が効いている。
◆ 芋くずあんだぎい
(ごめんなさい。
写真一枚撮るの忘れました。
画像はガイドブックから) ふかした紅芋に少々の塩を混ぜて こね 平たく広げてさっと揚げる。
◆ ミヌダル
すり潰した黒ごまを、砂糖みりん、
醤油でのばし、豚ロース肉の薄切り
を浸けておき、肉に味が滲みたころ
ゆっくり蒸す。
付け合わせは、田芋の素揚げと
沖縄ダイコンの黒糖漬け。
◆ ラフテー
豚の肩ロース肉と三枚肉を切って
醤油、泡盛、砂糖で半日以上煮込む。
沖縄の代表的料理。
あっさりととても上品でした。
付け合わせのゴーヤがさっぱり!
◆ 耳皮さしみ
さしみとは、酢の物のこと。
豚の耳と頬の毛をこそぎ、水煮した
あと 薄切りにし、塩に浸けておく。
塩抜きして、南京豆のたれを加えて
キュウリともやしとで和える。
鳥のかしわか、ユバのようなソフトで
やさしい食感でした。
イリチとは炒め煮のこと。
昆布は細切り、三枚肉、椎茸を
混ぜあわせてつくる。
”とてもとろーり”としていました。
ある意味お肉料理より濃厚でリッチ
な味わいでした。この器好きです。
◆ 豚飯(とんふぁん)じゅうし
小さく切った人参、椎茸、かまぼこ
などを炊き込んだご飯に
汁をかけてさらさらとお茶づけの
ようにいただく。
香の物はパパイヤのぬか漬け
◆ デザート
黒糖寒天
さんぴん茶(ジャスミンティー)
沖縄では、自販機でもウーロン茶よりも
さんぴん茶がよく売られていました。
♡ ごちそうさまでした ♡
心尽くしのお料理をありがとうございました。
お味は勿論、とても印象に残る気持ちのよいお食事をさせて頂きました。